センターについて
Home > センターについて > バイオリソース管理室(IFM)ニュースレター

バイオリソース管理室(IFM)ニュースレター

IFMニュースレター Vol. 2(2020.10.2発行)

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
IFMニュースレター Vol.2(2020.10.2発行)

千葉大学真菌医学研究センター バイオリソース管理室(IFM)から、半年毎に当センターの活動及び医真菌・微生物のトピックスをお届けします。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

目次
[1] はじめに
[2] 真菌センターのトピックスとお知らせ
[3] 注目のIFM株

--------------------------------------------------------------------------------
[1] はじめに

 新型コロナウイルス(COVID19)感染の状況が改善されず、医療現場では今なお対策・対応に追われる日々が続いていますが、微生物株をご利用の皆様におかれましても何かとご苦労されることが多いと思います。皆様の研究開発活動の一助になりますことを切望いたし、一日も早いコロナ禍の収束と、皆様とご家族のご健康を心からお祈り申し上げます。 千葉大学真菌医学研究センターは、10月より入構制限が緩和されることとなり、また、バイオリソースの寄託・提供業務は通常通り行っております。

--------------------------------------------------------------------------------
[2] 真菌センターのトピックスとお知らせ

● 東京医科歯科大学の芦田 浩 准教授(千葉大学真菌医学研究センター客員准教授)と鈴木 敏彦 教授の研究グループが、当センターの笹川 千尋 特任教授と実施している共同研究について、プレスリリースされました。
「腸管病原菌による宿主細胞死クロストーク抑制機構の解明」― 赤痢菌の新たな感染戦略を解明
http://www.pf.chiba-u.ac.jp/documents/FY2020/20200714_press.pdf

● 千葉大学附属病院検査室の新型コロナウイルスのPCR検査実施体制が整うまでの間、本センターのP3実験室を提供し、PCR検査に協力しました。本件は大学設備を利用したPCR検査の一例としてニュース番組で紹介されました。

● 来年度「病原真菌講習会」の予定
毎年恒例の病原真菌の座学・実習講座は、真菌センターにて毎年10名ほどの医師、臨床検査技師、企業等の専門家を対象に行っています。本年度7月はコロナ禍のため中止とせざるを得ませんでしたが、次年度は感染防止措置を取りつつ開催する予定でおります。
開催時期:2021年7月中旬の4日間
募集開始:2021年5月中旬頃を予定

今年度に限り、講習会で用いられる糸状菌、酵母、放線菌セット(合計28種類)と、医学部学生実習用菌株(糸状菌と酵母12種類)を予約制で提供します。各研究室や検査室での形態観察の見本や自習勉強、学生指導用にお使いいただけます。詳細のお問い合わせ・お申し込みはメールにてご連絡ください(2020年1月31日まで)。

● 感染症研究グローバルネットワークフォーラムの開催中止
昨年度まで毎年開催してまいりました感染症研究グローバルネットワークフォーラムは、令和3年1月8~9日開催に向け準備を進めてまいりましたが、コロナ禍の収束が見通せない状況において中止することに致しました。来年度に再開できることを願っております。

● Monthlyセミナーのお知らせ
Monthlyセミナーはコロナ禍により本年度上半期中止しておりましたが、9月23日にオンラインにより再開いたしました。今後も引き続きオンラインで開催する予定でおりますので、開催情報は当センターのホームページを通じてお送りいたします。

● 超解像顕微鏡Leica STELLRISの設置
当センターに超解像顕微鏡Leica STELLRISが9月に設置されました。
共同研究等にぜひご利用下さい。


● TV放映
今年はコロナ禍報道一色でした。そのためか、梅雨時にもカビに関するテレビ番組の協力依頼が少なかったですが、以下の番組に出演しました。

・健康カプセル!元気の時間~カビが感染症を招く!~おうちの除菌と予防掃除術 
TBS 6月28日(日)7:00~7:30
https://hicbc.com/tv/genki/archive/200628/

・ひるまえほっと NHK総合7月1日(水) 11:30~11:53
https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2020-07-01&ch=21&eid=03676&f=2542

・あさイチ~すぐ役立つ蒸気のチカラ NHK総合8月14日(金) 午前8:15~午前8:50
https://jcc.jp/news/16260731/

--------------------------------------------------------------------------------
[3] 注目のIFM株
提供可能となった菌株を、出典の文献を添えてご紹介します。

・アゾール耐性クリプトコックス Cryptococcus neoformans
  IFM 66240 (= NUBS 18010)(FLCZ耐性)
  IFM 66241 (= NUBS 18020)(FLCZ耐性)
  IFM 66242 (= NUBS 18020-2)(FLCZ, ITCZ耐性)
  IFM 66243 (= NUBS 18020-3)(FLCZ, ITCZ耐性)
  IFM 66244 (= NUBS 18020-5)(FLCZ, ITCZ耐性)
Kano et al. Antifungal susceptibility of clinical Isolates and artificially produced multi-azole-resistant strains of Cryptococcus neoformans (formerly: Cryptococcus grubii) to ravuconazole. Med Mycol Jpn. 61: 11-13, 2020.

・有性世代が判明したアスペルギルス・フミガタス近縁種
  Aspergillus takadae IFM 62979T, 62980
Matsuzawa et al. Aspergillus takadae, a novel heterothallic species of Aspergillus section Fumigati isolated from soil in China. Mycoscience. 60: 354-360, 2019.

・テルビナフィン耐性の白癬菌
  Trichophyton rubrum IFM 65760
Noguchi et al. Tinea unguium caused by terbinafine-resistant Trichophyton rubrum successfully treated with fosravuconazole. J Dermatol. 46: e446-e447, 2019.

・皮下嚢胞症を発生させた黒色真菌
  Exophiala jeanselmei IFM 65756
Miyashitaet al. Subcutaneous cystic phaeohyphomycosis caused by Exophiala jeanselmei. J Dermatol. 46: e449-e451, 2019.

・肺由来のノカルジア Nocardia blacklokiae IFM 11877
Ito et al. Pulmonary nocardiosis caused by Nocardia blacklokiae in an immunocompetent patient. Respiratory Medicine Case Reports. 29: 101005, 2020.

・脳脊髄由来のノカルジア Nocardia beijingensis IFM 12055
Tanaka et al. Miliary cerebrospinal lesions caused by Nocardia beijingensis in an immunocompetent patient. IDCases. 20: e00737.

・爪白癬菌 Trichosporon cacaoliposimilis IFM 65933
Noguchi et al. Onychomycosis caused by Trichosporon cacaoliposimilis. J Dermatol. 47: e193-e195, 2020.

・爪白癬菌 Fusarium proliferatum IFM 65934
Noguchi et al. Ungual hyalohyphomycosis caused by Fusarium proliferatum successfully treated with fosravuconazole. J Dermatol. 47: e251-e253, 2020.

・全身型皮膚クリプトコックス症原因菌 Cryptococcus neoformans IFM 64538
吉野 裕美子ら. 蜂窩織炎様皮膚症状を呈し壊死性筋膜炎にいたった全身型皮膚クリプトコックス症の1例. 真菌誌.60: 49-54, 2019.

・冬虫夏草の仲間の日本産新種 Metarhizium brachyspermum IFM 65744T, 65745
Yamamoto et al. Metarhizium brachyspermum sp. nov. (Clavicipitaceae), a new species parasitic on Elateridae from Japan. Mycoscience 61: 37-42, 2020.

================================================================================
発行
千葉大学真菌医学研究センター バイオリソース室
〒260-8673 千葉市中央区亥鼻1-8-1 電話:043-226-2788
bioresource[a]ml.chiba-u.jp ([a]を@に変えてください)
http://www.pf.chiba-u.ac.jp/bioresoures/

※ 配信したメールアドレスに直接返信しないでください。
※ 本メールニュースは、過去にIFM菌株・DNAの利用者、並びに病原真菌講習会と感染症研究グローバルネットワークフォーラム参加者に配信させていただいています。
※ 本メールへのご質問、配信停止されたい場合等は、バイオリソース室宛(bioresource[a]ml.chiba-u.jp)にお願いします。
※ 掲載された情報は予告なく変更する場合がございます。また、許可なく複製・無断転載することを禁じます。
================================================================================